デスクトップとの統合
Qt アプリケーションはユーザーのデスクトップ環境でも問題なく動作しますが、ある種の統合には追加の、時にはプラットフォーム固有のテクニックが必要になります。
便利なクラス
Qt の様々なクラスは、開発者がアプリケーションをユーザーのデスクトップ環境に統合できるように設計されています。これらのクラスを使用することで、開発者はクロスプラットフォーム API を使用しながらネイティブサービスを利用することができます。
一般的なデスクトップサービスにアクセスするためのメソッド | |
システムトレイのアプリケーションアイコン |
外部リソースを開く
Qt では、common image formats やHTML などのリソースを扱ったり表示したりする機能が提供されていますが、外部アプリケーションを使用してファイルや外部リソースを開く必要がある場合があります。
QDesktopServices Qt では、ユーザーのデスクトップ環境が提供するサービスへのインタフェースを提供しています。特に、 () 関数は、ユーザーによって特別に設定された適切なアプリケーションを使用してリソースを開くために使用されます。openUrl
システムトレイアイコン
最近のデスクトップ環境の多くには、アプリケーションがアイコンをインストールできるシステムトレイを備えたドックやパネルがあります。アプリケーションはシステムトレイのアイコンを使って、アイコン自体を更新したり、「バルーンメッセージ」で情報を表示したりして、ステータス情報を表示することがよくあります。さらに、多くのアプリケーションは、システムトレイアイコンからアクセスできるポップアップメニューを提供しています。
QSystemTrayIcon クラスは、すべてのデスクトップ・プラットフォームで使用できる直感的な Qt スタイルの API を介して、上記のすべての機能を公開します。
デスクトップ・ウィジェット
ユーザーのデスクトップが複数のスクリーンを使って表示されるシステムでは、ある種のアプリケーションは、新しいウィンドウやダイアログが適切な場所で開かれるように、ユーザーのワークスペースの構成に関する情報を取得する必要があるかもしれません。
QDesktopWidgetクラスは、ウィジェットの位置を監視し、デスクトップが利用可能な画面上に分割される方法の変更についてアプリケーションに通知するために使用できます。これにより、アプリケーションは、例えば、特定のタスクに取り組んでいるユーザーの気を散らさないように、新しいウィンドウを配置するポリシーを実装することができます。
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