Qt テスト

Qt Test モジュールは、Qt アプリケーションやライブラリをユニットテストするためのクラスを提供します。全てのパブリックメソッドはQTest 名前空間にあります。さらに、QSignalSpy クラスは Qt のシグナルとスロットのイントロスペクションを簡単に提供し、QAbstractItemModelTester はアイテムモデルの非破壊テストを可能にします。

注意: Qt Test モジュールにはバイナリ互換性の保証はありません。つまり、Qt Test を使用するアプリケーションは、開発された Qt のバージョンでのみ動作が保証されます。ただし、ソースの互換性は保証されています。

モジュールの使用

Qt モジュールの C++ API を使用するには、直接、または他の依存関係を介して、モジュールライブラリにリンクする必要があります。CMakeや qmakeなど、いくつかのビルドツールはこのための専用サポートを持っています。

CMake でのビルド

find_package() コマンドを使用して、必要なモジュール・コンポーネントをQt6 パッケージから探します:

find_package(Qt6 REQUIRED COMPONENTS Test)
target_link_libraries(mytarget PRIVATE Qt6::Test)

詳細については、CMakeによるビルドの概要を参照してください。

qmakeでのビルド

qmakeでビルドするようにモジュールを設定するには、プロジェクトの.proファイルにQT 変数の値としてモジュールを追加します:

QT += testlib

記事とガイド

リファレンス

Qt Quick Testモジュールは Qt Quick アプリケーションのユニットテストを可能にします。

モジュールの進化

Qt Test の変更点には、Qt 6 シリーズの Qt で行われたモジュールの API と機能の重要な変更が記載されています。

ライセンスと帰属

Qt Test はThe Qt Company の商用ライセンスで利用できます。さらに、フリーソフトウェアライセンスでも利用可能です:GNU Lesser General Public License, version 3 またはGNU General Public License, version 2 です。詳細はQt ライセンスを参照してください。

さらに、Qt 6.8.0のQt Testには、以下の許諾ライセンスの下でサードパーティモジュールが含まれています:

Catch2, version 2.13.10

Boost ソフトウェアライセンス 1.0

Cycle, version 3.3.10

MIT ライセンス

Linux Performance Events, version 6.0

GNU General Public License v2.0 Linux Syscall Note のみ

Valgrind, version 3.23.0

BSD 4条項「オリジナル」または「旧」ライセンス

本ドキュメントに含まれる文書の著作権は、それぞれの所有者に帰属します 本書で提供されるドキュメントは、Free Software Foundation が発行したGNU Free Documentation License version 1.3に基づいてライセンスされています。 Qtおよびそれぞれのロゴは、フィンランドおよびその他の国におけるThe Qt Company Ltd.の 商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。