qt_add_big_resources

大きなバイナリリソースをオブジェクトコードにコンパイルします。

このコマンドはQt6 パッケージのCore コンポーネントで定義されています:

find_package(Qt6 REQUIRED COMPONENTS Core)

このコマンドは Qt 5.12 で導入されました。

概要

qt_add_big_resources(<VAR> file1.qrc [file2.qrc ...]
                     [OPTIONS ...])

バージョンレスコマンドが無効になっている場合は、代わりにqt6_add_big_resources() を使ってください。このコマンドと同じ引数セットをサポートしています。

説明

リソースコンパイラ (rcc) を使用して Qt リソースファイルからコンパイルされたオブジェクトファイルを生成します。生成されたファイルへのパスは<VAR> に追加されます。

これはqt_add_resources と似ていますが、C++ ソースコードの代わりにオブジェクトファイル (.o,.obj) ファイルを直接生成します。これにより、C++ソースにコンパイルしてからバイナリにコンパイルすると時間がかかりすぎたり、メモリを消費したりするような、より大きなリソースを埋め込むことができます。

注意: file1.qrc は Qt Creator ではソースファイルとして扱われません。CMake ターゲットにソースファイルとして追加し、プロパティSKIP_AUTORCCON に設定する必要があります。

警告 代わりにqt_add_resources を使用してください。詳細はQTBUG-103497を参照してください。

引数

rcc 呼び出しに追加するOPTIONS を設定できます。可能なオプションはrccのドキュメントを参照してください。

set(SOURCES main.cpp)
qt_add_big_resources(SOURCES big_resource.qrc)

# Have big_resource.qrc treated as a source file by Qt Creator
list(APPEND SOURCES big_resource.qrc)
set_property(SOURCE big_resource.qrc PROPERTY SKIP_AUTORCC ON)

qt_add_executable(myapp ${SOURCES})

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