Qt SCXML の変更点
Qt 6 は、フレームワークをより効率的で使いやすくするための意識的な努力の結果です。
私たちは各リリースにおいて、すべての公開APIのバイナリとソースの互換性を維持しようと努めています。しかし、Qt をより良いフレームワークにするために避けられない変更もあります。
このトピックでは、Qt SCXML モジュールにおけるこれらの変更点をまとめ、それらを扱うためのガイダンスを提供します。
変更の概要
Qt SCXML モジュールは Qt5 バージョンとほぼソース互換であり、このライブラリのユーザはプロジェクトに変更を加えることなく、あるいは軽微な変更で使い続けることができます。
API の変更
QScxmlEcmaScriptDataModel API の削除
ecmascript データモデルを有効にすると、Qt QML ライブラリへの依存関係が発生します。Qt5 ではこの依存関係はビルド時に作成されますが、Qt6 では依存関係はランタイムに移動します(内部的にはプラグイン)。その結果、QScxmlEcmaScriptDataModel クラスはパブリック API の一部ではなくなりました。
ビルドシステム
Qt6 と同様に、Qt SCXML モジュールも qmake に加えて cmake をサポートしています。
QML インポート
QML インポートのバージョン管理は、最新のものを使わない特別な理由がない限り、オプションです。一般的に、バージョン管理されたインポートはバージョン 5.8 から 6.x まで動作します。
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