SCXMLコンプライアンス

サポートするデータモデル

Qt SCXML は以下のデータモデルをサポートしています:

サポートされる要素と属性

Qt SCXML の実装は、いくつかの例外を除いて SCXML に準拠しています:

  • イベントデータ (_event.data) はQVariant として実装されます。パラメータが<send> に渡される場合、QVariantQVariantMap を保持するので、同じ名前の複数のパラメータはサポートされません。
  • イベントの「生の」表現はない。
  • (オプションの)基本的な http イベント I/O プロセッサーはサポー トされていない。
  • <script> タグと<data> タグの内容は、選択されたデータモデルで有効でなければな らない。つまり、例として<data>内のXMLコンテンツはサポートされません。しかし、ECMAScriptデータモデルはJSON形式のデータをサポートする。
  • <invoke> でインスタンス化できる唯一のサービスは別の SCXML ステートマシンです。
  • 動的に作成されたステートマシンとコンパイルされたステートマシンの動作を同じに保つために、typeexpr属性とsrcexpr属性はサポートされていません。さらに、<content> タグが<invoke> タグの内部で使用されている場合、その内容は XML でなければなりません。特に、ECMAScript データモデルと文字列を連結するなどして SCXML を動的に作成することはサポートされていません。

Qt SCXML の拡張

Qt SCXML の実装では、SCXML を以下のように拡張しています:

  • イベントがエラーイベントの場合、_event.errorMessage はエラーの詳細な説明を含みます。

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