Qt for Android サポートバージョン選択ガイドライン

Qt for Android では、サポートされるバージョンを Qt が保守可能なレベルに保つため、特に LTS リリースでは 3 年間サポートされる予定です。これにより、Qt for Android の各リリースのサポートに対する適切な期待を形成することができます。

最小サポートバージョン

最小サポートバージョンのガイドラインは以下の通りです：

• Qt のフォールリリース（LTS リリースも含む）については、年に一度、最小バージョンを評価する。
• ある秋のリリースのプラットフォームフリーズ期限の時点で、apilevels.comに掲載されている市場での累積使用量の 90% 以上をターゲットとする。
• 選定はプラットフォームフリーズの1ヶ月前に行われ、その時点でどのバージョンが90%の範囲に収まるかをチェックし、より新しい最小バージョンを選択するかどうか、またどの新しい最小バージョンにするかを決定します。
• 変更は Qt 開発者メーリングリストに通知され、リリース変更ログと Qt for Android ドキュメントに反映されます。
• 例外的に、上記の基準を満たさないバージョンへの変更が必要な場合は、プラットフォームフリーズの締め切り時に、決定の理由とともに発表されます。

最小バージョンの変更は CI テストやビルドシステム（CMake や androiddeployqt など）に反映されます。古いバージョンをターゲットにするには、適切なビルドシステムを変更してQtをリビルドする必要があります。そのようなビルドが古いバージョンで動作するとしても、Qt の公式サポート範囲外であることに注意してください。ただし、公式の Qt for Android ライブラリは、リリースの最小バージョンよりも古いバージョンを対象としたビルドでは動作するかもしれませんし、しないかもしれません。

最大サポートバージョン

春の Qt リリースでは、前年の秋に Google からリリースされた Android バージョンをサポートすることを目標としています。これが Qt がサポートする新しい最大バージョンになります。

Qt LTSリリースでは、最初のQt LTSパッチリリースから最大2年間、新しいAndroidバージョンをサポートします。これにより、ユーザーはより新しい Android バージョンをターゲットとし、Google Play ストアのターゲット SDK パブリッシングポリシーに準拠することができます。事実上、この 2 年間にリリースされた新しい Android のバージョンは、次の Qt LTS バージョンのパッチリリースで LTS リリースでサポートされる最大バージョンとなります。

自動テストで使用するターゲットデバイス

以下は Qt for Android の自動テストに使用される Android デバイスのリストです：