coordinate QML Value Type
座標型は地理的な位置を表し、格納します。詳細
Import Statement: | import QtPositioning |
詳細な説明
この型はQGeoCoordinate をQMLで表現したもので、latitude 、longitude 、altitude 属性の形式で地理的な位置を表します。latitude 属性は、赤道から何度上か下かを示す。正の緯度は北半球を示し、負の緯度は南半球を示します。longitude 属性は、東西の小数点以下の度数を指定します。正の経度は東半球を表し、負の経度は西半球を表します。altitude 属性は海抜メートル数を特定します。併せて、これらの属性は、地表やその近辺の三次元位置を特定します。
isValid 属性は、座標が有効かどうかを調べるのに使えます。座標が有効であ る と 見な さ れ る のは、 その座標が有効な緯度 と 経度を持っ てい る と き です。有効な高度は必要あ り ません。緯度は -90 から 90 の間でなければならず、経度は -180 から 180 の間でなければなりません。
coordinate
型は、マップ上のオブジェクトの位置や、デバイスの現在位置、その他多くのタスクを指定するために、Qt Location モジュール内の他の多くの型によって使用されます。また、atDistanceAndAzimuth() のような、複雑な計算を簡単にする重要なユーティリティ・メソッドも数多く備えています。
精度
座標型に格納 さ れてい る 緯度 ・ 経度 ・ 高度の属性は倍精度 と し て表現 さ れますので、 その精度は約 16 桁 ( ミ ク ロ メ ー ト ル) と な り ます。azimuthTo() やdistanceTo() の よ う な座標 メ ソ ッ ド で実行 さ れ る 計算 も 、 すべての中間値に doubles を用い ますが、 こ れ ら の球面地球 モデルに固有の不正確 さ が、 その出力の誤差の大き さ を支配 し てい ます。
使用例
coordinate
を格納するには、var 型のプロパティを使用する。coordinate
を作成するには、以下に説明する方法のいずれかを使用する。すべての場合において、altitude 属性の指定はオプションです。
coordinate
値を作成するには、QtPositioning.coordinate() 関数を使用します:
import QtPositioning Location { coordinate: QtPositioning.coordinate(-27.5, 153.1) }
または、latitude 、longitude 、altitude の各コンポーネントとして使用します:
Location { coordinate { latitude: -27.5 longitude: 153.1 } }
C++と統合する場合、C++からQMLに渡されたQGeoCoordinate の値は自動的にcoordinate
の値に変換され、その逆も同様であることに注意してください。
プロパティ
緯度
real latitude
このプロパティは地理的位置の緯度値(10進数)を保持する。正の緯度は北半球を、負の緯度は南半球を示す。このプロパティが設定されていない場合、デフォルト値は NaN である。
詳細については、QGeoCoordinate::latitude プロパティを参照してください。
経度
real longitude
このプロパティは、地理的位置の経度値(10進数)を保持する。このプロパティが設定されていない場合、デフォルト値は NaN である。
詳細については、QGeoCoordinate::longitude プロパティを参照してください。
高度
real altitude
このプロパティは高度(海抜メートル)を保持する。このプロパティが設定されていない場合、デフォルト値は NaN である。
詳細はQGeoCoordinate::altitude プロパティを参照。
isValid
bool isValid
このプロパティは座標の現在の有効性を保持する。座標は、 有効な緯度 と 経度が設定 さ れていれば有効 と 見な さ れます (高度は必須ではあ り ません)。
緯度は-90から90の間でなければ有効とみなされず、経度は-180から180の間でなければ有効とみなされない。
これは読み取り専用のプロパティです。
メソッド
distanceTo()
real distanceTo(coordinate other)
この座標からother で指定した座標までの距離 (メートル単位) を返します。高度 は計算に使用 さ れません。
この計算では、地球が球体であると仮定して、2 つの座標間の大円距離を返します。
方位角
real azimuth(coordinate other)
この座標からother で指定した座標までの方位 (または方位角) を度単位で返します。高度 は計算に使われません。
この計算では、地球は球形であるという前提があります。
atDistanceAndAzimuth()
coordinate atDistanceAndAzimuth(real distance, real azimuth)
この座標から大円に沿ってazimuth 度でdistance メートル移動したときに到達する座標を返す。
この計算では、地球は球形であるという仮定があります。
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