Qt Positioning
Qt Positioning APIは、QMLおよびC++インターフェースを介して測位情報を提供します。
現在、このAPIはAndroid、iOS、macOS、Linux、Windowsでサポートされています(GPSレシーバーはNMEAセンテンスを提供するシリアルポートとして、またはWindows.Devices.Geolocation
を使用して公開されます)。
概要
Qt Positioning APIを使用すると、衛星、無線LAN、テキストファイルなど、さまざまなソースから位置を特定することができます。その情報は、例えば地図上の位置を決定するために使用することができます。さらに、APIを使用して衛星情報を取得し、エリアベースのモニタリングを実行できます。
モジュールの使用
QML API
本モジュールの QML タイプは、QtPositioning
インポートから利用できます。この型を使用するには、以下の import 文を .qml ファイルに追加してください:
import QtPositioning
C++ API
Qt モジュールの C++ API を使用するには、モジュールライブラリを直接リンクするか、他の依存関係を通 してリンクする必要があります。CMakeや qmakeなど、いくつかのビルドツールはこのための専用サポートを持っています。
CMake でのビルド
find_package()
コマンドを使用して、必要なモジュール・コンポーネントをQt6
パッケージから探します:
find_package(Qt6 REQUIRED COMPONENTS Positioning)
target_link_libraries(mytarget PRIVATE Qt6::Positioning)
詳細については、CMakeによるビルドの概要を参照してください。
qmakeでのビルド
モジュールをqmakeでビルドするように設定するには、プロジェクトの.proファイルにQT
変数の値としてモジュールを追加します:
QT += positioning
パーミッション
Qt 6.6 から、Qt Positioning モジュールはlocation のパーミッションを処理するために新しいQPermission API を使用します。つまり、Qt自身はこれらのパーミッションの問い合わせをしなくなったので、クライアントアプリケーションから直接行う必要があります。
新しいQPermission APIをアプリケーションに統合する方法の例については、Application Permissionsのページを参照してください。
記事とガイド
- ポジショニング入門(C++用
- ポジショニング入門(QML用
- Qt Positioning プラグイン
- のC++とQMLコードのインターフェースQt Positioning
- Qt Positioning Android版
- Qt Positioning iOSの場合
例
リファレンス
モジュールの進化
Qt Positioning の変更点には、Qt 6 シリーズで行われたモジュール API と機能の重要な変更が記載されています。
ライセンス
Qt Positioning モジュールはThe Qt Company の商用ライセンスで利用できます。さらに、フリーソフトウェアライセンスでも利用可能です。Qt 5.4以降、これらのフリーソフトウェアライセンスはGNU Lesser General Public License, version 3またはGNU General Public License, version 2です。詳細はQt ライセンスを参照してください。
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