Qt データ可視化

Qt Data Visualization モジュールでは、データを棒グラフ、散布図、面グラフとして 3D で視覚化できます。特に、デプスマップや、複数のセンサーから受信したデータなど、急速に変化する大量のデータを視覚化するのに便利です。テーマを使用したり、カスタム項目やラベルを追加することで、グラフのルック&フィールをカスタマイズできます。

Qt Data Visualization は、ハードウェアアクセラレーションと Qt Quick を活用するために、Qt 6 と OpenGL をベースに構築されています。

注意: Qt Data Visualization モジュールはメンテナンス段階にあります。新しいプロジェクトでは、Qt Graphsモジュールの使用を検討してください。3Dレンダリングについては、QtGraphs 、QtQuick3Dを使用し、QtRhiを使用します。QtRhiは各プラットフォームのネイティブレンダリングバックエンド(macOSではMetal、WindowsではDirectX、LinuxではOpenGLまたはVulkan)に依存します。Qt Data VisualizationからQt Graphsモジュールへの移行は、Qt DataVisualizationからのQt Graphsへの移行を参照してください。

モジュールの使用

QML API

モジュールの QML 型はQtDataVisualization のインポートから利用できます。この型を使用するには、.qml ファイルに以下の import 文を追加してください:

import QtDataVisualization

C++ API

Qt モジュールの C++ API を使用するには、モジュールライブラリを直接リンクするか、他の依存関係を通 してリンクする必要があります。CMakeや qmakeなど、いくつかのビルドツールはこのための専用サポートを持っています。

CMake でのビルド

find_package() コマンドを使用して、必要なモジュール・コンポーネントをQt6 パッケージから探します:

find_package(Qt6 REQUIRED COMPONENTS DataVisualization)
target_link_libraries(mytarget PRIVATE Qt6::DataVisualization)

詳細については、CMakeによるビルドの概要を参照してください。

qmakeでのビルド

qmakeでビルドするようにモジュールを設定するには、プロジェクトの.proファイルにQT 変数の値としてモジュールを追加します:

QT += datavisualization

記事とガイド

使用例

APIリファレンス

ライセンスと使用許諾

Qt Data Visualization はThe Qt Company の商用ライセンスの下で利用可能です。また、GNU General Public License, version 3 の下でも利用可能です。詳細はQt ライセンスをご覧ください。

©2024 The Qt Company Ltd. 本書に含まれるドキュメントの著作権は、それぞれの所有者に帰属します。 本書で提供されるドキュメントは、Free Software Foundation が発行したGNU Free Documentation License version 1.3に基づいてライセンスされています。 Qtおよびそれぞれのロゴは、フィンランドおよびその他の国におけるThe Qt Company Ltd.の 商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。