Qt Location
Qt Location モジュールは、Open Street Map などの一般的な位置情報サービスプロバイダから入手可能なデータを使用したマッピングソリューションの作成を支援します。
Qt Location API を使用すると、次のことが可能になります:
- 地図データへのアクセスと表示
- 地図データへのアクセスと表示
- 特定の地理的な場所や経路を問い合わせる。
- ポリラインやサークルなどの追加レイヤーの追加
- 場所や関連画像の検索
モジュールの使用
QML API
型を使用するには、.qml
ファイルに以下の import 文を追加してください:
import QtPositioning import QtLocation
注意: 多くの Qt Location QML モジュール API は、Qt Positioning モジュールの型を使用しています。例えば、地図の中心となる座標を定義するには、Qt Positioning モジュールの型が必要です。
C++ API
C++ プロジェクトでは、現在のユースケースに適したヘッダをインクルードしてください:
#include <QGeoRoute>
Qt モジュールの C++ API を使用するには、直接、または他の依存関係を介して、モジュール・ライブラリにリンクする必要があります。CMakeや qmakeなど、いくつかのビルドツールはこのための専用サポートを持っています。
CMake でのビルド
find_package()
コマンドを使用して、Qt6
パッケージの中から必要なモジュール・コンポーネントを探します:
find_package(Qt6 REQUIRED COMPONENTS Location)
target_link_libraries(mytarget PRIVATE Qt6::Location)
詳細については、CMakeによるビルドの概要を参照してください。
qmakeでのビルド
モジュールをqmakeでビルドするように設定するには、プロジェクトの.proファイルにQT
変数の値としてモジュールを追加します:
QT += location
サブモジュール
APIはサブモジュールに分かれており、特定の目的のためにQMLやC++のインターフェースを提供しています。これらのモジュールは主に地図と場所の情報に重点を置いています。必要な位置データはQtPositioning モジュールで取得できます。
場所
PlacesサブモジュールはPositioningを自然に補完するもので、Places of Interest (POI)に関する地理データのソースを提供します。ソース情報の他に、APIはPOIの位置、サイズ、その他の関連情報についての情報を提供します。Places APIは、画像、レビュー、その他の場所に関連するコンテンツを取得することもできます。
地図とナビゲーション
このモジュールは、地図とナビゲーションのためのQMLとC++の代替機能を提供します。C++の選択肢は、ジオコーディング(住所から地理座標を求めること)やナビゲーション(運転や徒歩の案内を含む)情報を取得するためのユーティリティクラスを提供し、QMLの選択肢は情報を表示するためのUIコンポーネントを提供します。
例
アプリの例 | Qt Location API の使用例 |
マップとナビゲーションのチュートリアル | QML Maps Types を紹介するチュートリアル |
APIリファレンス
以下は、このモジュールが提供するクラスと UI コンポーネントのリストと、その使い方を示すサンプルアプリケーションです:
QML API Reference | Qt Location API の QML コンポーネントの全リスト |
ドメイン別 C++ API リファレンス | Qt Location API の C++ クラスとメソッドの全リスト(ドメイン順 |
C++ API Reference | Qt Location API の C++ クラスとメソッドの全リスト |
プラグインのリファレンスとパラメータ
プラグインに関する情報、使用上の重要な注意、プラグインの動作に影響を与えるために提供できるパラメータ。
マップアイテムのオーバーレイレイヤーの背景として使用することを目的とした空のマップを提供します。 | |
Open Street Mapと関連サービスを使用します。 |
新しいバックエンドの実装と移植
システムインテグレーターやディストリビューター向けに、Qt Location を新しいプラットフォームで利用できるようにするための情報を提供します。
ライセンス
Qt Location はThe Qt Company の商用ライセンスで利用できます。また、GNU Lesser General Public License, version 3 またはGNU General Public License, version 2 の下でも利用可能です。詳細はQt ライセンスを参照してください。
本ドキュメントに含まれる文書の著作権は、それぞれの所有者に帰属します。 本書で提供されるドキュメントは、Free Software Foundation が発行したGNU Free Documentation License version 1.3に基づいてライセンスされています。 Qtおよびそれぞれのロゴは、フィンランドおよびその他の国におけるThe Qt Company Ltd.の 商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。