Qt ロケーションの変更点

Qt 6 は、フレームワークをより効率的で使いやすくするための意識的な努力の結果です。

私たちは各リリースにおいて、すべての公開APIのバイナリとソースの互換性を維持しようと努めています。しかし、Qt をより良いフレームワークにするために避けられない変更もあります。

このトピックでは、Qt Location におけるそれらの変更を要約し、それらを扱うためのガイダンスを提供します。

パブリック API の変更点

マップ

  • MapRectangle::backend,MapCircle::backend,MapPolyline::backend,MapPolygon::backend プロパティは削除されました。
  • 以前のルーティング関連の QML 要素タイプRoute,RouteSegment,RouteManeuver は、値タイプroute,routeSegment,routeManeuver になりました。これらの要素はQMLのアイテムとしてインスタンス化することができなくなり、プロパティにバインドすることもできなくなりました。
  • 以前のマッピングに関連するQMLの要素タイプMapTypeCameraCapabilities は値タイプmapTypecameraCapabilities になりました。これらはもはやQMLのアイテムとしてインスタンス化することはできず、プロパティにバインドすることもできません。
  • QGeoRouteLeg クラスとQMLの同等クラスであるRouteLegQGeoRoute (とroute 型)に統合されました。ルートは複数のルートの集合体です。
  • Map 型はユーザー入力を処理することなく、最小限の機能を提供するようになりました。MapGestureArea は削除されました。MapView タイプは、タップやドラッグイベントなどの基本的なユーザー入力を処理します。

場所

  • QPlaceImageQPlaceEditorialQPlaceReview の各クラスはQPlaceContent に統合されました。
  • QPlaceContent API はQVariant の値のリストにアクセスできるように変更されました。
  • 以前のQML要素タイプPlaceUser,PlaceRatings,PlaceAttribute,PlaceIcon,PlaceSupplier,PlaceContactDetail は値タイプuser,ratings,placeAttribute,icon,supplier,contactDetail になりました。これらはもはやQMLからアイテムとしてインスタンス化することはできませんし、それらのプロパティにバインドすることもできません。

実験的API

ラボ」ステータスの機能は削除されました。これには、ターンバイターンナビゲーションの実験的なフレームワークやMapObjects抽象化が含まれます。

バックエンド・プロバイダーAPI

バックエンド・プロバイダーAPIは、バイナリーとソースの互換性保証の対象ではなくなりました。

その他の API の変更

このセクションには、ソース互換性を破壊しない API の改良が含まれています。しかし、アプリケーションロジックに影響を与える可能性があるため、知っておくと便利です。

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