リモート Linux デプロイ構成
アプリケーション ファイルを汎用リモート Linux デバイスにコピーするか、tarball を作成します。
プロジェクト設定ファイルとProjects >Deploy Settings で、汎用のリモート Linux デバイスにアプリケーションをデプロイするための設定を指定します。

インストールするファイルは、Deployment ステップ、Files to deploy フィールドにリストされます。Source File Path フィールドには、開発 PC 上のファイルの場所が表示されます。Target Directory フィールドには、ファイルがデバイスにインストールされているディレク トリが表示されます。赤色のテキストは、情報が不足していることを示します。
ビルド・システムがソース・ディレクトリとターゲット・ディレクトリを自動検出しなかった場合は、Override deployment data from build system を選択し、Add を選択して手動で入力します。Files to deploy から選択したパスを削除するには、Remove を選択します。
不足ファイルの追加
配置するファイルを追加する手順は、使用するビルド・システムによって異なります。詳細については、「プロジェクトの内容を指定する」を参照してください。
CMake ビルド
ビルド・システムとして CMake を使用する場合は、CMakeLists.txt ファイル内のinstallコマンドを使用して、不足するファイルを追加します。
例えば、CMakeLists.txt ファイルに以下の行を追加して、プロジェクトのバイナリをリモート・デバイスの/opt ディレクトリにインストールします:
set(INSTALL_DESTDIR "/opt")
install(TARGETS <target>
RUNTIME DESTINATION "${INSTALL_DESTDIR}"
BUNDLE DESTINATION "${INSTALL_DESTDIR}"
LIBRARY DESTINATION "${INSTALL_DESTDIR}"
)qmake ビルド
qmake Builds qmakeを使用する場合は、プロジェクト.pro ファイルのINSTALLS変数を編集します。
アプリケーションを実行すると、Qt Creator 必要なファイルがデバイスにコピーされ、そのデバイス上でアプリケーションが起動します。
例えば、.pro ファイルに以下の行を追加して、プロジェクトのバイナリをリモート・デバイスの/opt ディレクトリにコピーします:
target.path = /opt INSTALLS += target
追加ファイルをデプロイするには、INSTALLS に追加したターゲットに追加します。
デプロイ手順
デバイス上でアプリケーションを実行すると、Qt Creator はまず、デプロイ・ス テップの指定に従って、必要なファイルをデバイスにアップロードします。
ファイルのアップロード
デフォルトでは、Upload files via SFTP のステップで指定したように、Qt Creator は SSH ファイル転送プロトコル(SFTP)を使用してアプリケーション・ファイルをデバイスにコピーします。
注意: SFTP アップロードに失敗する場合は、リモートデバイスの SSH デーモンで SFTP が有効になっていることを確認してください。SFTPをサポートしていないバージョンのDropbearでは、SFTPアップロードを試みたときにクラッシュすることがあります。これはQt Creator のバグではありません。
コピーするデータが多い場合は、Upload Files via SFTP のステップでDetails を選択し、次にIncremental deployment を選択してください。Qt Creator は、デプロイ時間を考慮し、前回のデプロイ以降に変更されたファイルのみをコピーします。ただし、デバイスからファイルを手動で削除したり、新しいディスクイメー ジをフラッシュしたりするなど、デバイスに大きな変更を加える場合、または同 じ IP アドレスの別のデバイスを使用する場合は、Qt Creator のチェッ クボックスを一度オフにして、すべてのファイルを再度デプロイさせます。
ターボールの作成
tarball の作成のみを行い、ファイルをデバイスにコピーしない場合は、Add Deploy Step >Create tarball を選択します。次に、他のすべてのデプロイステップを削除します。
Deploy tarball via SFTP upload ステップは、Qt Creator が tarball をデバイスにアップロードし、それを解凍することを指定します。
How To: Build and Run(構築と実行)」、「How To: Develop for remote Linux(リモート Linux 用の開発)」、「Remote Linux Run Settings(リモート Linux の実行設定)」も参照してください 。
Copyright © The Qt Company Ltd. and other contributors. Documentation contributions included herein are the copyrights of their respective owners. The documentation provided herein is licensed under the terms of the GNU Free Documentation License version 1.3 as published by the Free Software Foundation. Qt and respective logos are trademarks of The Qt Company Ltd in Finland and/or other countries worldwide. All other trademarks are property of their respective owners.