Qt Qml QML Types

Qt Qmlモジュールは、QML 言語で使用できる様々な便利な型の定義と実装を提供します。この中には、QML言語をさらに拡張するための基礎となる初歩的なQML型も含まれています。QtObjectComponent のオブジェクト型は非ビジュアルなもので、QML の拡張のためのビルディングブロックを提供します。

QtQmlのインポート

QtQml モジュールによって提供される型は、QMLドキュメントがQtQml 名前空間をインポートしている場合(あるいは、後述のようにドキュメントがQtQuick 名前空間をインポートしている場合)にのみ利用可能です。

このモジュールを使用するには、QtQml モジュールをインポートしてください:

import QtQml

多くのクライアントはQtQml モジュールを直接使用する必要はなく、次のようにQtQuick モジュールを介して間接的にインポートします:

import QtQuick

Qt Quickモジュールの型については、Qt Quickモジュールのドキュメントを参照してください。

ListModelListElement のような、リストやモデルを作成するための QML 型はQtQml.Models というサブモジュールに属します。

WorkerScript QML 型は、サブモジュールQtQml.WorkerScript に属します。

QtQml をインポートすると、QtQml.ModelsQtQml.WorkerScript が自動的にインポートされます。Qt Quick モジュールでは、QML タイプが自動的にインポートされます。

QtQuickQt QuickモジュールはQtQml を自動的にインポートし、さらにQtQml.ModelsQtQml.WorkerScript も自動的にインポートします。

値の型

以下のQML 値型が提供されています:

point

x 属性と y 属性を持つ値

rect

x, y, width, height属性を持つ値

size

幅と高さの属性を持つ値

シーケンス型

Qt QML モジュールでは、各値型やオブジェクト型に登録されているものの他に、以下のQML シーケンス型が提供されています:

  • std::vector<QString>
  • std::vector<QUrl>
  • std::vector<bool>
  • std::vector<int>
  • std::vector<float>
  • std::vector<double>

オブジェクト型

以下のQMLオブジェクト型が提供されています:

Binding

プロパティのバインディングを任意に作成可能。

Component

QMLコンポーネント定義のカプセル化

Connections

シグナルへの一般化された接続を記述する

Date

日付関数の提供

Locale

ロケール固有のプロパティとフォーマットされたデータの提供

LoggingCategory

QMLのロギングカテゴリを定義します

Number

数値の値を表すオブジェクト

Qt

Qt の便利な列挙型や関数を持つグローバルオブジェクトを提供します。

QtObject

QMLの基本的な型

Timer

指定された間隔でハンドラをトリガする

XMLHttpRequest

サーバにリクエストを送信するためのオブジェクト

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