Qt Quick ソフトウェア・アダプテーション
ソフトウェア・アダプテーションは、Qt Quick2 用の代替レンダラーで、ハードウェア・アクセラレーションによる 3D グラフィックス API ではなく、ラスター・ペイント・エンジンを使用してシーン・グラフのコンテンツをレンダリングします。そのため、いくつかの機能や最適化は利用できません。ほとんどの Qt Quick 2 アプリケーションは変更せずに実行できますが、サポートされていない機能を使おうとしても無視されます。ソフトウェア・アダプテーションを使用することで、ハードウェアアクセラレーテッド 3D グラフィックス API をサポートしていないハードウェアやプラットフォームでも Qt Quick 2 アプリケーションを実行することができます。
ソフトウェア・アダプテーションは、以前は Qt Quick 2D Renderer として知られていました。しかし、2D Renderer とは異なり、この新しい統合バージョンは部分的なアップデートをサポートします。つまり、ウィンドウやスクリーンの内容の完全な更新は避けられ、変更された部分のみがフラッシュされます。部分更新により、多くのアプリケーションでパフォーマンスが大幅に向上します。
シェーダー効果
ShaderEffect QtQuick 2のコンポーネントは、Software adaptationではレンダリングできません。
パーティクルエフェクト
パーティクルエフェクトをソフトウェアアダプテーションでレンダ リングすることはできません。可能な限り、パーティクルをシーンから完全に削除してください。そうしないと、パーティクルが見えなくても、何らかの処理が必要になります。
テキストのレンダリング
ソフトウェアアダプテーションでのテキストレンダリングは、ソフトウェアラスタライゼーションに基 づいており、ハードウェアアクセラレーション 3D グラフィックス API を使用した場合と比較すると、スケーリン グなどの変形にあまり反応しません。品質はText の項目でText.NativeRendering を選択するのと似ています。
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