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既存プロジェクトのインポート

CMake、qmake、または他の直接サポートされているビルドツールのいずれかを使用していない既存のプロジェクトをインポートして、Qt Creator をコードエディタとして使用し、プロジェクトをビルドするためのステップとコマンドを完全に制御します。プロジェクトのビルド方法を変更するには、Build SettingsProjects モードでmake コマンドを変更します。

以下のファイルで、プロジェクトに属するファイルや、コンパイラに渡すインクルード・ディレク トリや定義を指定することができます:.files .includes および.config

既存のジェネリック・プロジェクトをインポートするには

  1. File >New Project >Import Project >Import Existing Project を選択します。
  2. Import Existing Project で、プロジェクト名を入力し、インポートするプロジェクト・ファイルの場所を 選択します。

    Qt Creator を選択すると、プロジェクト・ディレクトリに以下のファイルが自動的に生成され、Projectsビューに表示されます:

    • .files
    • .includes
    • .config
    • .creator
    • .cflags
    • .cxxflags

.creator ファイルはプロジェクトファイルとみなされるため、後でプロジェクトを開くときはこのファイルを開く必要があります。

ファイルの指定

一般的なプロジェクトの場合、.files ファイルでプロジェクトに属するファイルを手動で指定する必要があります。ジェネリック・プロジェクトをインポートすると、Qt Creator が認識したファイルがプロジェクトに追加されます。

ファイルを追加または削除するには、Qt Creator.files ファイルを編集します。Qt Creator は、.files ファイルを保存するときに、Projects の内容を更新します。または、Projects のコンテキスト・メニューを使って、ファイルやディレクトリを追加・削除します。

スクリプトの使用

.files ファイルを頻繁に更新する必要がある場合は、スクリプトを使用します。ファイルを外部で変更した場合、変更を反映させるためにプロジェクトを閉じて開き直す必要があります。

Git リポジトリの.files ファイルを更新するには、以下のスクリプトを使用します:

git ls-files "*.cpp" "*.h" > MyProject.files

コンパイル済みヘッダー

一般的なプロジェクトでプリコンパイル済みヘッダーを使用するには、.files ファイルのファイルパスの後に、パイプ文字 (|) で区切られたpch タグを追加します。例えば

src/pch.h|pch

インクルード・パスとフレームワーク・パスの指定

.includes ファイルにインクルード・パスを指定します。パスは、.includes ファイルに対する絶対パスでも相対パスでもかまいません。

-F で始まる行は、フレームワーク・パスとして解釈されます。

定義の指定

.config ファイルで定義を指定します。これは通常の C++ ファイルで、すべてのソース・ファイルが解析されるときに、その前に追加されます。以下の例のように行を追加するには、.config ファイルだけを使います:

#define NAME value

Clangコードモデルへのフォワード・フラグ

.cxxflags.cflags ファイルには、Clang コードモデル用のコマンドラインフラグが1行に書かれています。

たとえば、-std=c++11 行を追加して、解析の言語バージョンを C++11 に設定します。

デプロイ情報を提供する

リモートのLinuxデバイスでアプリケーションを実行するには、まず実行ファイルと場合によっては他のファイルをデプロイする必要があります。Qt Creator 、必要な情報を入力すると自動的にデプロイしてくれます。これは、リモート Linux デプロイ設定の CMake の説明と同じように動作しますが、アプリケーション・バイナリをリストに含める必要がある点が異なります。

実行設定の作成

Qt Creator では実行する実行ファイルを自動的に決定できないため、Projects >Run Settings >Add >Custom Executable で実行ファイルを設定する必要があります。

実行するカスタム実行ファイルの指定」、「プロジェクト・ウィザードの使用」、「プロジェク トの構成」も参照して ください。

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