Qt D-Bus の変更点
Qt 6 は、フレームワークをより効率的で使いやすくするための意識的な努力の結果です。
私たちは各リリースにおいて、すべてのパブリックAPIのバイナリとソースの互換性を維持しようと努めています。しかし、Qt をより良いフレームワークにするために避けられない変更もあります。
このトピックでは、Qt DBus におけるそれらの変更点を要約し、それらを扱うためのガイダンスを提供します。
API の変更
QtDBus モジュールは、いくつかの基本的な整理とクリーンアップが行われました。Qt6 に移行するための移植作業は最小限で済むはずです。
QDBusMessage クラス
QDBusMessage::call() メソッドと QDBusMessage::asyncCall() メソッドの引数のサイズが Qt6 では削除されました。
QDBusArgument クラス
QDBusArgument::operator<<() のQHash,QMap,QList 用の特殊化が、連想コンテナ用の共通の特殊化に統一されました。
QDBusConnection クラス
QDBusConnection::sender() 関数が Qt6 で削除されました。
QDBusMessage クラス
QDBusMessage::createErrorReply() 関数は、QString name
引数を値で取る代わりに const 参照で取るようになりました。
QDBusPendingReply クラス
QDBusPendingReply は、8 つ以上のテンプレート・パラメータをサポートするために、可変テンプレート・クラスに変更されました。テンプレート・パラメータは、リプライのデータの内容を抽出するために使用される型です。
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