Qt Quick Controls アプリケーションのデプロイ
Qt Quick Controls アプリケーションのデプロイは、他のタイプの Qt アプリケーションのデプロイと非常に似ています。しかし、考慮すべきいくつかの要素があります。
複数のスタイルを持つアプリケーションのデプロイ
Android デバイスと Windows デバイスの両方にデプロイするアプリケーションがあるとします。アプリケーションの実行に必要な最小限のファイルだけが各デバイスにデプロイされるようにするには、ファイルセレクタを使用します。例えば、ディレクトリ構造は次のようになります:
resources.qrc main.qml +windows/MyPage.qml +windows/qtquickcontrols2.conf +android/MyPage.qml +android/qtquickcontrols2.conf
例えば、上記のプロジェクトでは、main.qml
はQtQuick.Controls
をインポートしますが、QtQuick.Controls.Material
はインポートしません。スタイル固有のコードは、MyPage.qml
で行ったように、別のファイルに移動します。
+windows/qtquickcontrols2.conf
ファイルには、Universalスタイルに固有の設定オプションが含まれます:
[Controls] Style=Universal [Universal] Theme=Dark Accent=Red
+android/qtquickcontrols2.conf
ファイルには、Material スタイルに固有の設定オプションが含まれます:
[Controls] Style=Material [Material] Theme=Light Accent=Brown
静的ビルド
動的にビルドされるアプリケーションでは、そのアプリケーションで使用可能な特定のスタイルをインポートする必要はありません。静的にビルドされるアプリケーションの場合、QMLプラグインが期待通りに機能するようにQtのビルドシステムが関与する必要があります。qmake
具体的には、qmlimportscanner
を使ってアプリケーションの QML ファイルをスキャンし、import 文を探します。このため、静的にビルドされたアプリケーションで使用可能なスタイルは、明示的にそのスタイルをインポートする必要があります。どこでインポートするかは開発者次第ですが、「複数のスタイルを持つアプリケーションをデプロイする」のセクションで述べたアプローチに従って、特定のデバイスに必要な最小限のファイルセットだけをデプロイすることをお勧めします。
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