qt_add_translation

Qt Linguistの.tsファイルを.qmファイルにコンパイルします。

このコマンドはQt6 パッケージのLinguistTools コンポーネントで定義されています。パッケージを読み込んでください:

find_package(Qt6 REQUIRED COMPONENTS LinguistTools)

警告: この関数は非推奨です。代わりにターゲットベースの関数qt6_add_lreleaseまたはqt6_add_translationsを使用してください。

概要

qt_add_translation(<VAR> file1.ts [file2.ts ...]
                    [OPTIONS ...])

バージョンレスコマンドが無効になっている場合、代わりにqt6_add_translation を使ってください。このコマンドと同じ引数セットをサポートしています。

説明

引数として渡された各.ts ファイルに対してlrelease を呼び出し、.qm ファイルを生成する。生成されたファイルのパスは<VAR> に追加される。

オプション

lrelease が呼び出されたときに渡されるべき追加のOPTIONS を設定することができる。設定可能なオプションはlrelease のドキュメントを参照してください。

デフォルトでは、qm ファイルは現在のビルド・ディレクトリ (CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR) に置かれます。これを変更するには、ソース.ts ファイルのプロパティとしてOUTPUT_LOCATION を設定します。

例えば、以下のコードでは、.qm ファイルはカレント・ビルド・ディレクトリの下のtranslations ディレクトリに生成されます。

set_source_files_properties(app_en.ts app_de.ts
    PROPERTIES OUTPUT_LOCATION "${CMAKE_CURRENT_BINARY_DIR}/translations")

ビルド・ディレクトリにhelloworld_en.qm,helloworld_de.qm を生成:

qt_add_translation(qmFiles helloworld_en.ts helloworld_de.ts)

l10n サブディレクトリにhelloworld_en.qm,helloworld_de.qm を生成します:

set(TS_FILES helloworld_en.ts helloworld_de.ts)
set_source_files_properties(${TS_FILES} PROPERTIES OUTPUT_LOCATION "l10n")
qt_add_translation(qmFiles ${TS_FILES})

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